シャトー ラ・ラギューヌ
【歴史】
シャトー ラ・ラギューヌの歴史は、ボルドーでぶどう栽培が始まった、16世紀に遡ります。 シャトーは1730年にボルドーのグラン・テアトルの建築家でもあるバロン・ルイテアトルが建築しました。 1855年にはメドック3級に格付けされ、その高い品質に注目が集まることとなりましたが、世紀の大戦や経済危機、 そして1956年のひどい霜害によって、ラ・ラギューヌのほとんどの畑は、大きな打撃を受けることとなりました。 1958年、オーナーとなったジョルジュ・ブリュネットが大規模な改革に着手し、1962年にシャトーはその情熱と共に、 シャンパーニュ アヤラ社のルネ・シャイユーへと受け継がれました。そしてルネ・シャイユーの指揮のもと、 シャトー ラ・ラギューヌはかつての輝きを取り戻し、現在、カロリーヌ・フレイが醸造の舵を取り、さらなる輝きに向け、 改革を進めています。
【栽培】
「偉大なるワインは、優れたテロワール、そしてぶどうから生まれる」とし、 2000年以降、 ラ・ラギューヌでは、多大なる努力をぶどう栽培に費やしています。この努力はラ・ラギューヌのスタイルを変えるためではなく、 ワインにより凝縮感、骨格、アロマを与えるためです。 ラ・ラギューヌの畑は現在、80ヘクタール程で、水はけの良い、 完璧な砂利質土壌です。徹底したキャノピーマネジメントや畑の区画ごとの土壌の研究により、 それぞれの性質に合わせたぶどう栽培を行っており、収穫量を1haあたり40-45hlにコントロールしています。 栽培しているぶどう品種の割合はカベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー30%、プティ・ヴェルド10%です。 ラ・ラギューヌは、歴史的にプティ・ヴェルドを重用していますが、この品種は、ワインにしっかりしたタンニンや美しく 濃い色合いを与えるとして重宝されている反面、熟期が非常に遅く、栽培の非常に難しい品種の為、周囲の畑では見られなくなりました。 ラ・ラギューヌでは、個性的で優れた選抜方法と注意深い作業により、毎年プティ・ヴェルドから良質のぶどうを収穫し、 ワインに抜群の奥深さを与えています。
【醸造】
シャトー ラ・ラギューヌのワイン造りを端的に表すならば「人の手と最新技術」と言えるでしょう。 何度もぶどうの実を味見をして収穫期 が決められると、熟練のスタッフ140名が丁寧に選果をしながら収穫していきます。 収穫されたぶどうは、さらに2回選別され、重力のみで、ラ ・ラギューヌの誇る最新式のタンクに入れられます。 何種類もの異なる大きさのタンクがあるのは、土壌を表現して偉大な味わいを引き出す為 、畑ごとに醸造しているからです。 12月下旬にテイスティングの後、ワインはブレンドされ、フレンチオークにて18ヶ月熟成し、ラ・ラギュー ヌならではの 洗練された味わいを造り出しています。
カロリーヌ・フレイ
ボルドー大学 ドゥニ・デュブルデュー教授の愛弟子
2004年、ラ・ラギューヌは新しい醸造家を迎えました。ボルドー大学のドゥニ・デュブルデュー教授の愛弟子、カロリーヌ・フレイです。 彼女 の良さは、若さと女性ならではの繊細さだけではありません。
ボルドー大学ワイン醸造学部で取得した、科学的に秩序立ったぶどう栽培知識に基づいてラ・ラギューヌのワイン造りに臨んでいます。 現在、ドゥニ・デュブルデュー教授はラ・ラギューヌのコンサルタントとして、彼女とさらなる高みを目指しています。
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