フリーニ
ルネッサンス期にも名声を博したヴェニスの旧家フリーニ家は、14世紀エドアルド3世の傭兵隊長としてイギリスに移住します。その後、メディチ家が崩壊したイタリアに帰国、ハプスブルグ家、ロレーナ王に仕え、トスカーナ州マレンマ地方に広大な領地を与えられました。スカンサーノの畑でワイン造りの経験を積んだジョヴァンニとマリア・フリーニは、1905年モンタルチーノ地方に移り住み、その後は今日に至るまで同地で農園経営、とりわけ良質のワイン造り続けており、唯一、モンタルチーノ市街に16世紀のメディチ家の地下室であったセラーを所有しております。
現在、フリーニ農園はマリア・フローラ・フリーニとロベルト・グエッリーニが運営しており、70年代初頭からブルネッロとロッソ・ディ・モンタルチーノを販売しています。ロベルトはエレガントなフリーニスタイルを造り出すに相応しい人物であり、シエナ大学の犯罪法律の教授も務める信頼ある人物です。フリーニ農園の耕作面積は約100ヘクタール。標高380〜450mの選び抜かれた上質の場所ではオリーヴを栽培し、エクストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルも生産しています。フリーニのぶどう畑は、モンタルチーノから3〜4km離れたブルネッロの伝統的な認定地区(南東)に位置しており、約7ヘクタールの広さの泥灰質のガレストロ土壌です。
フリーニでは特に最新設備が完備されているわけではありません。まさにその土地と葡萄のみが純粋に産み出す高品質のワインなのです。
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